リース契約には気をつけろ!
こんにちは。税理士の山下久幸です(*^^*)
今回は「リース契約」について学びましょう!!
リース契約とは?
会社が欲しい「設備」を、リース会社が「購入」して、それを「借りる」する契約を、リース契約と言います。
ザックリ言うと、「資産の賃貸」ということですね(*^^*)
メリット・デメリット
なんの取引でもそうですが、メリットとデメリットがあります。
メリット
✔資金調達が他よりは簡単にできる
✔契約時にまとまったお金が必要ない
✔毎月の支払いが定額になり資金繰りが読める
✔再リース料が安い
デメリット
✔途中で解約できない
✔解約すると多額の違約金(残債の支払い)が発生する
✔金利が高い
✔そもそも資産は自分のものにはならない
細かい解説は、動画や音声に譲りますが、最大のポイントは「途中解約できない」ことです!
以下の事例で解説しましょう(*^^*)
<事例>
車のリース契約 10台
リース契約期間 6年
月額 3万円/台
年間 3万円×10台×12ヶ月=360万円
契約1年後に、コロナウイルスなどの世界的経済ショックがあったとしましょう。
それで、会社の営業がすべてリモートになり、車を使わなくなった・・・。
悪夢ですよね(笑)
万が一リース契約を途中解約すると、残債相当の違約金を一括で払うことになります。
しかも、車の所有権はリース会社ですので、車を売ることもできません。
また車を所有することによるコストは、その他にもたくさんあります。
- 駐車場代
- 車検代
- 保険代
- 自動車税
- ガソリン代
- 修理代
※リース契約によっては、車検や保険、自動車税は込みの場合があります。
リース契約は、「行きはよいよい帰りは怖い」なのです(*^^*)
2020年新型コロナウイルスの経済ショックで分かったと思います。
だから僕が気をつけているのは、リースのように「長期の契約はしない」ことを意識しています。
1年後、3年後何が起こるか分かりませんからね!
リースでよくあるもの
さて話を戻しまして、リースでよくあるものをご紹介します。
- コピー機
- セキュリティ関係
- 電話設備
- ソフトウェア
- 車
などなど、何かの設備や資産を購入する場合には、ほとんど使えると思います(*^^*)
このように、使い勝手はかなり良いのです!
注意すべきリース契約
ここでコラムとして、面白いけど注意すべきリース契約をご紹介します。
それは、ホームページでリース契約です(笑)
広告は、『月3万円でホームページを作れます!』とあり、電話営業でもこの手の話は多いですね。
次に担当者と面談すると、営業トークで、『月3万円のお客さんが見つかれば、それで払えますよ( ̄ー ̄)ニヤリ』と優しく語りかけます。
お、ホームページを作り、月3万円の契約だったら取れそうだから、安いかもね!と思われる方も多いでしょう。
しかし、それは蟻地獄の入り口です・・・。
このリース契約の「総支払額」を計算したことありますか?!
<契約内容>
月額 3万円
リース期間 6年
月3万円×12ヶ月×6年=216万円
どんだけすごいホームページができるのでしょうか(笑)
それも契約によっては、ホームページは製作会社のもので、契約終了後の6年後には再度リース契約を結ばないと、作ったホームページは使えません・・・。
使いたいなら、『一括で買い取ってください。はい、120万円です!』と言われるオチがあります。
この間に払ってきたリース料ってなんだったんでしょうね・・・(泣)
開業したての店舗系の商売や、クリニックをオープンした人たちは営業電話がかかってきますので要注意ですよ!!
支払の優先順位
では設備を買うときに、どの支払い方法が良いのか優先順位を解説します。
以下の、3つが考えられます。
- 1.リース契約
- 2.割賦契約
- 3.購入(現金・借入)
山下くんがオススメするのは以下の順番です(*^^*)
✔支払の優先順位
✔お金があるならお金で払う
✔銀行から借入できるなら借りて払う
✔割賦購入で契約できるなら割賦で払う
✔どれもダメなら、最後にリース契約
つまり、リースは最後の選択肢となるのです!
ただし、これが正解ではありません(*^^*)
会社の現金の残高、会社の状況、起業時などの状況によって判断基準は変わります。
例えば、現金が300万円しかないのに、250万円の設備を現金で購入したら、残高50万円になってしまいますよね(笑)
それは危険なので、借入の検討、割賦、リースなどを検討するのです。
逆に、預金に5,000万円あるのであれば、250万円設備は一括で払ってしまった方がリスクが少ないのです。
金利を払う必要も無いですし、万が一使わなくなったら、売ってお金に変えればいいですからね(*^^*)
こう考えると、やはり「現金は強い」ですね!!
まとめ
- リースは資金調達のひとつの手段
- リースは会社の状況によって使い分ける
- リースは最後の選択肢
動画・音声