年収の何倍の売上を上げればよいのか?!給与の3倍説は本当?
こんにちは。税理士の山下久幸です(^^)
今日は、「給与と売上の関係」について勉強しましょう!
給与の3倍説は都市伝説?!
「給与の3倍が売上の最低目標だ!」というのは、よく言われる表現ですよね。
例えば、年収500万欲しいのであれば、500万×3 = 1,500万円の売上目標となります。
3倍のイメージは「自分の給与+会社の間接経費+会社の利益」です。
営業マンが営業できるのは、経理・営業事務など他の人に支えられている(=間接経費)ので必要なのです。
ただし、会社の利益の中には、借入金の返済、税金そして残りが社長の給与みたいなものです。
だから社長としては現実そこまで残らないですよね・・・。
できる営業マンだったらこう考える!
ではできる営業マンはどのように考えるのでしょうか?
それは、「自分がどれだけ売ればよいのか?」を、具体的な数字に落とし込むことです。
- 年間目標:1,500万円
- 月額目標:125万円
- 目標個数:125万円÷売上単価10万円=12.5個
- 1週間目標:12.5個÷4週=約3個
- 成約率10%:3個÷10%=30件のお客さん
このように日々の行動ができるように、細かく細かく考えていくと分かりやすいですよね(^o^)
本当は、売上よりも、原価を差し引いた「粗利」を把握するのが良いですよ。
理由は、粗利が会社の本当の利益だからです!
できない営業マンの考え
逆にできない営業マンは、「自分の売上は、全部自分であげたものだ」と考えます。。。
さらに原価の意識がないため、「売上=利益=自分の給与だ!」と思っているのです。
もう笑いしか出ません(笑)
会社としては、間接経費、社会保険、税金、借入の返済など、きちんと教育する必要があるのです!
従業員教育と人事評価に使う
そのため僕は、売上と原価(=粗利)はスタッフに公開した方がいいと思います。
理由は、数字の管理・意識が大切だからです。
あと、スタッフさんがどれだけ会社に貢献しているか、貢献していないか(笑)、知ってもらうためです。
そのため目標は売上ではなく、粗利の方が良いですね!
さらに「お金の回収」も営業成績に反映しましょう。
僕の場合、人事評価では売上を上げた時点ではあまり評価をせず、回収(入金)まで仕事ですからね!
「着金」しか信じていないのです(^o^)
まとめ
- 会社の一人あたりの目標売上を計算してみる
- 営業マンであれば、自分の成果はどれだけあるか計算しみてる
- 営業会社であれば、人事評価に取り入れる
余談
「うちの営業マンは頑張りが足りない」という社長ほど、「頑張ろうと思えるシステム」が作られていません(笑)
スタッフさんもこのシステムがないから、頑張っていると頑張らない人の給与が同じなら、頑張らないですよね。
万が一「社長の俺しか頑張っていない!」と思っているなら、頑張りを評価できるシステムを作ってみてはいかがでしょうか?!
そうしないと社長がずーーーーっと働くことになるので・・・。
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