会社と社長のお金を増やすブログ Written by 税理士 山下久幸

消費税っていくら払うか問題を解決!ザックリ計算式を解説

消費税ほか

こんにちは。税理士の山下久幸です(*^^*)
今日は「消費税の計算方法」を勉強しましょう!

消費税の計算ってどうするんでしょうか?!
ザックリ払う消費税をすぐに計算してみましょう(^^)

⇒動画・音声で学びたい方はこちら

日本の税金の滞納額

なぜ消費税の納税額を知る必要があるかというと、消費税の納税額は利益が出ていて無くても金額が多額になるからです!!国の税金の滞納額こちらが令和2年度の税金の滞納状況です。
消費税は3,245億円は、所得税についで2番めに多い滞納の税金です。
しかも、令和2年の新規発生滞納額は3,456億円と、コロナの影響でかなりの会社が消費税を滞納していると思われます。。。
»»»令和2年度租税滞納状況について

ヤバいっすよねー。
一度滞納してしまうと、次を払っていくのがかなり困難になりますので、自分の会社の消費税はしっかり金額を確認しておきましょう!

消費税の計算式

まずは計算式を確認しましょう。

売上でもらった消費税ー経費で払った消費税=税務署に払う消費税

注意すべきは、売上の消費税をすべて税務署に払うわけではありません(笑)
ただこの計算は複雑ですので、ザックリ計算方法を教えましょう!

【ザックリ消費税計算】
(利益+人件費+減価償却費)×10%=消費税の納税額

※利益は経常利益で良いです。
※人件費は、役員報酬、給与、アルバイト、社会保険の合計です。

この計算式を使えば、ザックリとした消費税の納税額が分かります(*^^*)

事例で計算

上記計算式を、事例の数字を使って計算してみましょう。

  • 事例1(税抜きの場合)
    売   上 2,000万円
    経   費  500万円
    人 件 費  1,300万円
    減価償却費     100万円
    利   益     100万円

この場合の消費税の計算は、
(利益100万円+人件費1,300万円+減価償却費100万円)×10%=150万円

  • 事例2(税込みの場合)
    売   上 2,200万円(消費税200万円)
    経   費     550万円(消費税50万円)
    人 件 費  1,300万円
    減価償却費     100万円
    利   益    250万円

この場合の消費税の計算は、
(利益250万円+人件費1,300万円+減価償却費100万円)×10/110=150万円

※税込みの場合は、うち10%を求める計算になります。

ポイント

利益の計算は、税抜で考える!のがポイントです。
そのため顧問税理士に「税抜処理」でお願いしますと依頼する!
そうすると、試算表の金額を確認すれば消費税の納税額は分かるからです。

  • <貸借対照表を確認>
    仮受消費税ー仮払消費税=納税額

納税額は、税抜き、税込みどちらにしようが変わりません!
ご安心下さい(*^^*)

まとめ

・消費税の納税額を把握する
・理由は納税額が大きくなるから
・経理処理は税抜がオススメ!

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