会社と社長のお金を増やすブログ Written by 税理士 山下久幸

役員報酬は逆算して決める!

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こんにちは。税理士の山下久幸です(*^^*)
今回は、「役員報酬の金額の決め方」を勉強しましょう!

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役員報酬は、毎月一定額を1年通すので、意外と金額決めるのを迷いますよね?
そこで僕からのアドバイスは、役員報酬は「逆算して決める」というのをオススメします。

【関連記事】
»»»役員報酬ってなんで毎月定額なの?

役員報酬の決め方

役員報酬は高ければ良いというわけではなく、ある程度基準を決めていおいた方が良いでしょう。

その基準は人によりけりですが、計算する場合は逆算が分かりやすいと思います(*^^*)

  • 1.生活費から逆算する
  • 2.会社の利益から逆算する
  • 3.去年と一緒(笑)

3番は、説明不要ですね(*^^*)
では、以下解説してきますね!

生活費から逆算

これが一番分かりやすいですかね。

毎月の生活費をまず計算します。
家賃、車、保険、食費、携帯、習い事など、毎月かかる家計費をザックリ把握しましょう。

それが役員報酬の「手取り」になります。
その手取りから逆算して、役員報酬を決めるのです!

逆算する場合は、以下の記事を見ると分かりやすですよ。
»»»給与(役員報酬)の手取り一覧表

ただ、あまりにも生活費が高くなっている人は要注意です。
理由は、その逆算した役員報酬を払ったら、利益が赤字になる会社があるからです(笑)

これでは本末転倒です。

役員報酬よりも先に、生活費を見直しましょう。
生活費=固定費を下げることで、経営のリスクも減りますからね(*^^*)

会社の利益から逆算

こちらの方が現実的な数字になります。

会社の利益は「役員報酬+社会保険」控除後で計算されています。

売上ー経費=利益 ←ここの利益

そのため、役員報酬+社会保険を利益にプラスして、「役員報酬控除前」の利益を計算します。ここ重要です!

理由は、社長の給与は会社で残った利益から給料をもらうというイメージが大切だからです。
個人事業主の計算と近いですね。

では、簡単に計算式で解説します。
役員報酬+社会保険(会社負担の15%)で逆算します。

<事例>
売上ー経費=利益が1,000万円(役員報酬控除前の利益)

役員報酬を逆算すると?
1,000万円÷1.15(社保込)=約870万円(年収)

年収870万円÷12ヶ月=約70万円
余裕をみて65万とかに役員報酬を決めるのです。

この利益を3年間の平均で求めると、より具体的な数字になるでしょう。

というか、この逆算した金額が「役員報酬の上限」ということになるのは言うまでもありません(*^^*)

しかし実際は、これ以上役員報酬を払って、会社が赤字になったり、この利益から借入金を返済するので、毎年銀行から借換している会社が多数います。。。

しっかり役員報酬を計算しないと、下手に税金払うことになりますのでご注意ください!

まとめ

  • 役員報酬は逆算して決める
  • 起業したては、少なめの金額に設定する
  • もらいたい気持ちは分かるが、会社に利益を残すほうが先決!

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