年収が高い=お金持ちではない?!
こんにちは。税理士の山下久幸です(^^)
今回は、「年収とお金持ちの違い」をテーマに語りたいと思います!
お金持ちとは?!
お金持ちの定義とは何でしょうか?!
僕が考えるに、
- 年収が高い=お金持ち(資産持ち)ではない
ということです。
ではどういう定義かというと、
- 『お金持ち=資産を持っている人』
となります(^o^)
それも「借金がある資産」ではなく、純粋な資産を持っていることが重要です!
借金がある資産で分かりやすいのが、不動産投資が典型ですね。
- 1億円の不動産=1億円の借入金で購入
これはお金持ちではないということです(笑)
まあ、ある意味1億円を借りれる信用がありますので、現実はお金持ちへのステップへ歩いて行っていますけどね。
理由
では、なぜ年収が高い=お金持ちではないのでしょうか?!
- 1.年収が高いと、支出も多い
- 2.年収が高いと、税金や社会保険の負担も大きい
- 3.年収が高いと、会社が赤字になる可能性が高い
これでは、お金持ち=資産持ちにはなれません。
また年収なんて、一時的なものさしでしか無いため、これがずっと続くかどうかは分かりませんからね。
つまり起業して、ちょっと儲けて年収が上がったくらいで、高級車に乗ってはイケないのです。
「ドキッ」とした人も多いのではないでしょうか(笑)
では、理由を解説していきます。
1.支出が多い
年収が高いと「それなりの支出」をしてしまいます。
家、車、食事、趣味、子供の習い事のプライベートにおいて。
意外と、年収1,000万以上の人は、資産(貯金)を持っていません。
逆に、年収400〜500万円の人の方が、堅実でしっかり貯金(資産を持っている)している人が多いですね。
だから、年収が高いからと言って、お金持ちにはなれないのです。
2.税金や社会保険が高い
年収が高いと、当たり前ですが税金や社会保険が高くなります。
こちらに給与の金額ごとの手取り一覧表があります。
»»»給与(役員報酬)の手取り一覧表
この表も右端を見れば明らかで、年収が上がるにつれ、税金などの負担率は上がっていきます。
個人の税率は、所得税・住民税率合計で15%〜55%かかります。
またこれに、社会保険料として給与の約30%かかります。
この30%は会社と折半なので、会社の負担(経費)も大きくなりますよね。
個人の細かい税金はこちらの動画でご確認ください。
あと、世帯の年収が一定以上を超えると、公的な手当が減ることも多いのです。
児童手当なんてのが典型ですよね。
これもある意味「もらってないので税金を払っている」と言い換えることもできるのです(^o^)
3.会社が赤字になる
会社の利益の計算は以下の計算式だと誰でも知っています。
- 売上ー経費=利益
経費の中には、社長の役員報酬と社会保険も含まれているため、年収が上がれば上がるほど、会社の経費は増えるのです。
- 会社の経費が増える=赤字になる可能性がある
また、役員報酬は基本1年間変動できませんので、ムダな税金や社会保険を払うことになります。
そう考えると、個人事業の方が「残った金額が利益」と分かりやすいですよね(^^)
そのため、下手に役員報酬を高くすると、意外と損することがあるのです。
これでは、お金持ちの道から遠のきます。
対策は?
ではどうしたらよいでしょうか?
僕からのアドバイスは、
- 役員報酬はそこそこ
- 会社にお金を残す
というのが答えです(^o^)
こちらの節税の分岐点の記事で詳しく書いています。
»»»節税の分岐点はいくらから?!
そして会社に残ったお金を使って、さらに利益が出るものに投資するのが株式会社の原理原則なのです!
これは「投資家(株主)というの視点」になります。
会社のお金を残し、それを使ってもっと「会社の価値を上げる」視点が非常に重要なのです。
しかし、年収アップ=役員報酬を増やせば、会社の経費が増えるため、会社の価値は下がる一方なのです(笑)
まとめ
- 年収が高い=お金持ちではない
- まずは個人ではなく、会社にお金を残す
- 会社の価値を上げる、株主の視点が大事!
動画・音声