超過累進税率って、どうやって計算するんですか?
こんにちは。税理士の山下久幸です(^o^)
今回は、「超過累進税率」について学びましょう!
所得税の税率
まずは、個人の税率の確認です。
- 所得税 最低5%〜最大45%
- 住民税 10%(一律)
- 合計 最低15%〜最大55%
超過累進税率とは?!
まずは、この言葉の漢字を分析してみましょう(^o^)
- 超過 ⇒ 定まったわくを越えること。
- 累進 ⇒ 数量の増加に従い、比率が増すこと。
つまり、一定額を超えると、階段状に税金が計算されるということを、超過累進税率といいます(^o^)

<所得税の税率の階段>
4,000万超〜 ⇒ 45%
1800万〜4,000万 ⇒ 40%
900万〜1,800万 ⇒ 33%
695万〜900万 ⇒ 23%
330万〜695万 ⇒ 20%
195万〜330万 ⇒ 10%
195万以下 ⇒ 5%
※これに10%の住民税がプラスされます。
このように、一定額を超えた分にしか高い税率はかかりません。
つまり誰でも、195万円未満の所得には5%しか課税されないのです!
余談
面白い人が多くて、「仮想通貨で儲かると半分も税金かかるんですよね?!だからやるのを迷っています」という人がいます。
儲かってから言え!(笑)
これは超過累進税率を理解していないから出てくるのです。
計算式
では、超過累進税率の計算式を簡単に確認しておきましょう。
・500万の所得の場合
⇒500万×20%−427,500円=572,500円・1,000万の所得の場合
⇒1,000万×33%−1,536,000円=1,764,000円
控除額がポイントですね。
所得とは?!
では、所得、所得言葉が出てきますが、今一度所得の意味をおさらいしましょう。
「所得=収入」ではありません!
イメージは、
- 売上ー経費=利益 ⇒ 所得
この利益が所得という意味になります(^o^)
つまり、給与の場合は、
- 給与ー給与所得控除=所得(給与の利益)
となります。
その後に、
- 給与所得(利益)ー所得控除=課税所得
- 課税所得=税金がかかる利益
という税金の計算になります。
所得控除とは、社会保険、生命保険、扶養控除などですね。
まとめ
- 超過累進税率の計算は階段状で計算される
- つまり、全ての所得に最大55%の税率ではない
- 税金高いと文句言うよりも、儲けて文句言おう(笑)
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