償却資産税ってなんの税金ですか?!
こんにちは。税理士の山下久幸です(^o^)
今日は「償却資産税」というテーマでお送りします!
償却資産税とは??
償却資産税とはなんの税金かご存知ですか?
簡単にいうと、「固定資産税と同じ」と考えてよいでしょう!
「固定資産税」は、土地や自宅を買ったり、不動産投資をしたりしたときにかかる税金です。
逆に、「償却資産税」は不動産以外の、会社が持っている資産にかかる税金です。
- 固定資産税 ⇒ 土地・建物
- 償却資産税 ⇒ 機械設備、備品など
モノっていうのは、買ったときから時間の経過によって価値が減少していきますよね。
それを減価償却と言います。
減価償却する資産に対して、税金をかけるのが「償却資産税」です。
償却資産税はどういったものにかかる?
では具体的にどういったモノに償却資産税がかかるのか、例を挙げます。
パソコン・ビデオカメラ・バイクなど会社の事業で使うもの(有形)にかかります。
例えばこのような高額の設備に投資した場合にかかってくる税金です。
- 飲食店・パン屋さん ⇒ 厨房の設備
- 歯医者さん・病院 ⇒ 医療用の機器
- 工場 ⇒ 製造する機械など
ただし総額150万円以下であれば、償却資産税は免税=税金がかかりません。
逆に、設備が必要ない業種では償却資産税がほとんどかかりません。
スタッフさんが少数であれば、パソコンで150万円分もなりませんからね。
ご安心ください(^o^)
車は償却資産税の対象外
償却資産税がかからないものがあります。
それは、車です!
自動車は自動車税だけでOK、償却資産税がかかりません。
もし償却資産税もかかるとしたら、二重で税金を払うことになりますからね(笑)
償却資産税の税率
償却資産税の税率は1.4%です。
消費税より安いですね(^o^)
比べるところが違うかっ!
例えば100万円の機械を買ったのであれば、×1.4%で14,000円です。
なので病院や工場など大きな設備に投資すると、その1.4%と計算すると数十万〜数百万円単位になる可能性があります!
そういった業種を始められる方は、予備知識として「税金の負担がある」と理解しておくと良いと思います。
会社の事業で使う「物(資産)」にかかる税金のイメージですね!
ただし、物の価値は年々減少しますので、そこに1.4%の税率がかけられる計算です。
詳しい計算方法は、税理士の僕でも知りません(笑)
複雑なんですよねー。。。
投資前には収支を計算しよう
余談ですが、僕は太陽光発電の投資をしています。
田舎の山や畑とかにパネルをポコポコ置いておくアレですね。
会社というか、僕個人がやっている事業の設備になるので、これも償却資産税の対象となるのです!
例えば、太陽光の設備が2,000万円以上するので、その1.4%かかるので年間30万円近くになります。
結構大きいんですよね。。。
なので、こういった設備投資をすると償却資産税がかかるので、収支の計算には漏れがないよう気をつけてください!
注意する業種
- 製造業
- 医療業
- 不動産業
不動産業は、固定資産税がかかりますが、固定資産税は建物であって、建物の中にあるエレベーター、空調設備などは、償却資産税がかかります。
これらの業種は、設備投資額が大きいので、特に開業時の数字のシュミレーションに、償却資産税を盛り込むことをお忘れなく(^o^)
まとめ
- 償却資産税は会社で使っているモノに対してかかる税金
- 総額150万円以内ならかからない
- 税率1.4%、投資前に計算しておく
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