住民税の計算方法と、いつから払うのか?!
こんにちは。税理士の山下久幸です(^o^)
今回は「住民税」について学びましょう!
毎年6月になると住民税の通知書が届きます。
嫌な時期ですよねー(笑)
さて、住民税は少し変わった個人の税金なので、しっかり勉強しておきましょう!!
住民税とは?
自分が住んでいる都道府県・市町村に払う税金です。
地方税とも呼ばれます。
逆に、国に払うのを「所得税」と言います。
税率は?
税率は、一律10%です。
内訳は、市民税が8%、県民税が2%となっています。
※都民税は4%で、区市町村民税が6%になります。
ちなみに、住民税が一律10%、所得税が5~45%なので、個人の税率は15~55%の範囲で税金がかかってくることになります。
例えば1億稼いだら、約5千万近くが税金で取られるというのは、すごい国だなあと思います(^o^)
こちらの記事で個人の税金については詳しく解説しています。
»»»個人の税金は、何を、どれくらい払うの?!
住民税の均等割
ここで気を付けていただきたいのが均等割というものがあり、10%の住民税にちょっとだけプラスされます。
東京都の場合は5,000円、僕が住んでいる福岡県なら5,500円の定額です。
これは公共施設のインフラ使用料、要するに場所代(ショバ代)みたいなものです(^o^)
住民税はいつから払うのか?
ここが住民税の注意点です!!
前年の1~12月に稼いだ収入に対して、6月に住民税を払います。
つまり、半年ほど遅れて払うということです。
通常であれば12月ごろに年末調整として源泉徴収票をもらいますよね。
年末調整では、国の税金である「所得税」しか計算、差し引かれていません。
その源泉徴収票を元に、市町村が住民税を計算するのが翌年の6月なのです。
つまり半年ほどズレがあるというわけですね。
なぜ半年遅れなのかというと、確定申告が3月15日に終わり、それを受けて市町村が4月ごろに計算し、6月に住民税の通知が来るという流れになっているからです(^o^)
住民税の小話
ここで与太話を(^o^)
年間何億円と稼いだ人が、「確定申告も終わったし今年はセミリタイアでもするか!」と思っていたら、6月に住民税が数千万単位で来てしまって困ったというケースが多々あります(笑)
これはよくプロ野球選手に例えられます。
プロ野球選手は1年間に何千万、何億という年俸をもらっていますよね。
でも翌年に戦力外通告を受けた場合、その年の6月までお金を残しておかないと、巨額の住民税が払えないのです。。。
戦力外通告を受けたら収入が大幅に下がってしまうので、必ず収入の10%分くらいは残しておきましょう。
普通は一々そんなこと考えないので、収入の多い人は気を付けてください!!
住民税の支払い方法
会社勤めの人は給料天引きされます。
これを特別徴収と言います。
楽チンですが、税金をいくら払っているのか不明です・・・。
法人で会社をやっていて役員報酬としてもらっている人も、基本は給与天引きなので特別徴収となります。
逆に個人事業のフリーランスの人は、年4回分払います。
これを普通徴収と言います。
福岡の場合は6月、8月、10月、1月(地域によって異なります)です。
ですので、個人事業主の方は、1回あたりの納税額が大きくなるのでご注意下さい!
- 特別徴収 ⇒ 12分の1
- 普通徴収 ⇒ 4分の1
注意すべきこと
次に、住民税ぜ注意すべきことです。
- 源泉徴収票と金額が一緒か?
- ふるさと納税が控除されているか?
- 年4回の資金繰りに注意する
6月に届く住民税の通知書と源泉徴収票とは、一度見比べてみたほうが良いでしょう。
理由は、所得や控除が間違ってないか確認するためです!
ある程度は機械任せになっていると思うので大丈夫なんですが、たまに間違いがあります。
実際、僕も何回か間違われたことがありますので、必ず確認するようにしています(^o^)
また、ふるさと納税をされている方は、県民税・市民税で税額控除がされているはずです。
ふるさと納税が始まったばかりの頃はだいぶ控除モレがあったので、注意してください。
あと支払方法でも話したように、個人事業主の年4回払いの人は、資金繰りにご注意下さい。
まとめ
- 住民税は毎年6月にくる
- 半年間のズレに注意する
- 税率は10%
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