固定費を定期的に見直し、削減しよう
こんにちは。税理士の山下久幸です(^o^)
今日は、「固定費を下げる」をテーマにお送りします!
固定費とは、利益を出すために大切な考えです。
またこの記事では、会社の固定費と「個人の固定費(生活費)」も解説しますね(^o^)
固定費とは?
固定費とは、何もしなくても毎月かかるお金のことを言います。
これを極限まで下げる意識が大切です(笑)
それか、いつでも下げれるようにしておくことが大事です。
ただ、生活の質(QOL)も大事ですので、ここのバランスは間違わないように(^o^)
では、なぜ固定費を下げなければいけないのでしょうか?!
理由は、固定費が大きいと素早く動けないからです。
僕らは小さな会社ですので、この固定費が大きくなるとすぐに動けず、良い判断ができなくなるのです。。。
固定費を下げるメリット
では、固定費を下げることのメリットを確認しましょう。
- コストが浮く
- 自由に動ける
- やりたくないことをしなくて良い!!
コストが浮く
固定費=経費を下げるので、コストが浮きます。
そうすると会社で利益が出やすい体質になります。
京セラを作った稲盛和夫さんの名言がありますよね。
売上は最大に。経費は最小に。
そのため、固定費の経費はできるだけ最小にしておくと会社にとって、はたまた自分(社長)も安心なのです!!
自由に動ける
僕は自由が好きです(笑)
というか、人間はみんな自由がいいと思いますよね?
ただし固定費が大きいと、自由に動けなくなります。
よく聞くのが、「起業しようと思っているけど、住宅ローンを抱えて、サラリーマン(ブラック企業)を辞めれない・・・」という話です。
これも、固定費=住宅ローンがあるから動け無いのです!
ちなみに住宅ローンがダメとは言ってませんからね(^o^)
僕もありますし(笑)
やりたくないことをしなくて良い!
ここは分かりにくい部分もありますが、固定費が高いとそれに伴って、それだけの売上(粗利)を稼ぐ必要があります。
- 【毎月の固定費】
A社 300万円
B社 100万円
この場合A社は、300万円以上の売上が無いと利益が出ませんので、やりたくない仕事を受ける必要があるのです。
スタッフを雇っているんだから、スタッフにやらせればいいよ、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかしそれでは、長期的にみたらスタッフさんが嫌な仕事をやって、長く会社に勤めてもらえるでしょうか?!
なかなか難しいと思います。
そのため、固定費はできるだけ少なくして、嫌な仕事を受けなくよい体制をつくるのが大事なのです!
このように固定費が減れば、お金や利益がでて、時間ができる意識を持ちましょう(^o^)
会社の固定費
では、会社の固定費から確認しましょう。
以下の3つが大きな固定費です(^o^)
- 人件費
- 家賃
- リース(長期契約)
1.人件費
やはり固定費の代表格は人件費です。
この人件費を抑えることによって、かなり利益体質のビジネスになります!
注意点としては、安易に正社員を雇わないことです。
理由は、給料と社会保険(負担15%)、退職金や福利厚生など、かなり金額が大きくなるからです。
しかも将来に渡って・・・。
あまり大きな声では言えませんが、日本では退職してもらうことはそう簡単にはできません・・・。
つまり「雇われている側の権利」の方が大きいのです。
そのため、正社員が退職したからといって、代わりの正社員を募集するのではなく、少し考えてみてください。
- 本当に補充する必要があるのか?
- 今の人員で回せないか?
- 雇うとしてもアルバイト、契約社員の選択肢は?!
- 派遣社員で一時しのぎできないか?
- 専門家に外注できないか?
ここで経営の神様であるドラッカーの名言をご紹介しましょう(^o^)
ドラッカーの名言
『トップマネジメント以外のすべての業務はアウトソーシングできる』
つまり、社長以外の仕事は、外部に仕事を依頼できるということです!
極論ですが大事な考えです。
最近はいろんなものを外部委託できるようになりました(^o^)
- 営業は業務委託で歩合
- 業務提携してレベニューシェア
- 固定電話は電話代行サービス
- 経理・総務はオンライン秘書
- マーケーティングやデザインはフリーランスに外注
このように殆どの仕事は外注可能です!!
こうすることで外注費は増えますが、人件費を抑えることができます。
この外注することのメリットは、いつでも解約可能(契約期間がある)ということ!
合わなかったら、また別の人を選び直しすればよいのです。
これが自由に動けるということです。
つまり、社長の仕事はこの判断をするだけなのです(^o^)
2.家賃
今の時代、大きなオフィスを都会に構える、というのは少し古い匂いがします(笑)
もうすでに平成も終わり「令和」ですからね!
そのため家賃の負担をできるだけ下げる意識を持ちましょう。
- 大きなオフィスは持たない
- 引っ越しを検討する
- コワーキングスペースの活用
2020年の新型コロナウイルスで良かったことのひとつに、「オンライン打合せ・リモートワーク」が市民権を得たことです(^o^)
これをチャンスと思って、ぜひ家賃を下げる工夫を考えてみてください。
本社の事務所は小さくして、仕事はほぼリモートワーク。
打合せは、交通の便が良いコワーキングスペースを契約して、お客さんもメリットがある。
こうすることで会社の固定費はかなり減らせるはずです!
僕の会社でも一応事務所はありますが、場所は都心から離れ田舎ですし、家賃負担はかなり少なくしています。
家賃負担の割合は年間売上の5%以下です。
これくらいであれば、多少の経済ショックがあっても、そこまで影響は大きくありませんからね!
3.リース(長期契約)
ここの固定費は見逃しがちで、リースなどの長期契約するものは、もう一度見直すか、契約更新のときには別のサービスを検討しましょう!
- コピー機、FAX、スキャナー
- 電話設備
- ネットワークセキュリティー
- 業務ソフト
- 営業車
これらはリース契約の主なもので、昔なら当たり前に契約していましたが、今後の契約は一度考えましょう。
そもそもコピー機必要ですか?!(笑)
これからは、「印鑑もなくそう!」という勢いで、ペーパーレスが当たり前の時代です。
そのため、コピーして紙で保存というのは、コピー機のコスト、印刷代、保管代とかなり経費がかかるのです!!
そのため、次のリースの更新のときには考え直して下さい。
今後5年も6年も、コピー機を使い続けるのかと。
スキャナも別で買えば良いですし、なんならスマホの無料アプリでスキャンも可能です。
僕自身も、お客さんの会社で書類のコピーをもらうのではなく、スマホのアプリで写真を撮って、PDFデータに変換するのが「当たり前」となりました(^o^)
また、電話設備関係も必要無いと思います。
みんな1人1台のスマホを持っていますので、スマホのアプリでチャットできますし、アプリ使えば無料通話もできます。
そして、外部との連絡もチャットやLINEも多くなりましたし、代表の電話番号は電話代行サービスを使えば、会社のスタッフで出る必要は一切ありません。
このように、今はいろいろなサービスを使えば、これまでの設備は一切必要無くなっているのです!
しかもリースって恐ろしい契約ですから、契約には十分ご注意下さい(^o^)
こちらの記事で詳しく解説しています。
»»»リース契約には気をつけろ!
いつでも解約可能、手離れが良い状況を作っておくことが大事なのです!
山下くんがやっている固定費の削減
以下、僕の事例をご参考に下さい(^o^)
- 正社員は雇わない(税理士の役員のみ)
- 家賃と駐車場は、売上の5%以下
- リース契約なし(最高でも1年更新)
- サブスクはできるだけ毎月契約
小さなサブスクだって毎月契約して、いつでも解約可能の状態を作っています(^o^)
年払いするのは、GoogleのWorkspace、Microsoft365くらいですかねー。
Dropboxさえも月払いしていますからね!
理由は、いつ新しい別のクラウドサービスが出るか分からないからです。
このように、手離れが良い状況を作ることが大切なのです。
サブスクは安価で取り入れやすいサービスですが、このあたりは注意ですね!
年間契約して、3ヶ月しか使わなかった・・・、であれば損していますから(笑)
家計の固定費
次に、個人の生活費(家計)も固定費といものは存在しています(^o^)
僕がいつも言っている見直すべきものは「家計の3大出費」です。
- 家(住宅ローン含む)
- 車
- 保険
この3つの固定費が抑えられれば、かなりリスクが少なくなります。
生活コストは一度上げると、戻すのがかなり大変ですからね・・・。
では、細かく中身を見ていきましょう!
1.家
マイホームは、「人生で一番大きいお買い物」と言われています(^o^)
- 賃貸に住む
- 住宅ローンは組まない(笑)
- ボーナス払いはダメ
住宅ローンを組んでいる僕が言うのは説得ありませんが、経験しているからこそ言えることもあります(笑)
失敗したとは思いませんが、たまに引っ越したいなーと思っても、住宅ローンを組んでいれば、そう簡単に引っ越すこともできません。
ですので、固定費を下げる、リスクを下げることを考えれば、賃貸に住む方が良いでしょう。
賃貸に住んでいれば、収入が上がればタワーマンションに引っ越せばいいですし(笑)、下がれば払える範囲の家に引っ越せば良いからです(^o^)
家賃を収入に合わせることができるのが賃貸の良いところです。
また、あまり大きな声では言えませんが、自然災害のリスクも少ないです。
例えば、戸建てや家を買えば、そこで水害があれば、引っ越すにも引っ越せません。。。
自分で災害の費用、修繕費用も負担しなくてはいけませんし、また将来同じ災害がある可能性も高いでしょう。
逆に賃貸であれば、万が一借りている家が水害で被害があれば、引っ越せばいいだけですからね(^o^)
ただマイホームは、「感情論」が優先になりますから、絶対賃貸が良いとも限りません(笑)
ハザードマップ、損害保険、将来の売却など色々リスク対策をして、購入すれば良いと思います。
僕自身もやっている資産形成にもなりますからね。
»»»自宅を買って資産形成する方法
次に、自宅の家賃負担割合です。
ググってみると、「手取りの3分の1」という記事が多かったですが、僕はこれは正直高いと思います。
住宅会社のポジショントークでしょう(笑)
ちなみに僕がアドバイスすれば、「20%以下」をオススメします。
手取りが50万円であれば、家賃10万円以内ってところですね。
これは住宅ローンでも一緒です(^o^)
住宅ローンを組むときは、毎月の返済が手取りの20%以内に抑えるということです。
ボーナス払いなんて、死んでもやってはいけませんよ!
しかし現実は違うんですよね(笑)
- よくある事例
年収 1,000万円
住宅ローンは年収の7倍程度 ⇒ 7,000万円借入可能
毎月の返済額 約20万円(7,000万、35年、金利1%)
この借入条件で逆算すると、20万円÷20%=手取り100万の人しか、この条件では手取りの20%になりません。
しかしこちらの記事でも分かるように、年収1,000万くらいの人は手取り65万円です。
»»»給与(役員報酬)の手取り一覧表
つまり、20万円÷65万円=約30%の負担と、かなり大きくなるのです!
ね!言ったでしょ、手取りの30%負担は住宅会社(売る方)のポジショントークだと(^o^)
ちなみに山下家の住宅ローン負担割合は12%以下(固定資産税、管理費、修繕積立金込)です(^o^)
毎月の生活費はザックリしか掴んでいませんが、15%以上になることはまず無いでしょう。
また妻の賞与とかも知りませんから(笑)、賞与を加味するともっと負担率は下がると思います!!
2.車
この記事を読んでいて、胃が痛くなる人も多いのでは(笑)
それでも僕は書き続けます!
では、次に胃が痛くなるネタは車です!!
車を所有するには毎月、年間のコストが結構大きいです。
- 車のコスト
駐車場代
ガソリン代
洗車代
自動車保険
自動車税
車検代などなど
書いているこちらも胃が痛くなりました(笑)
理由は山下家は、カーローンがあるからです(爆)
ただ車を所有することが悪いとは思っていません。
- 車種が好き
- 中古市場でも高く売れる
- コロナで需要も上がった
というように、例えば今売却したとしても、まあまあの値段で買い取ってもらえるでしょう。
よって、カーローンは売ったお金で返済可能ということです!
ただある程度交通の便が良いところに住んでいれば、車は所有しなくても良いでしょう。
- 公共交通機関を使う
- タクシーを使う
- レンタカーを借りる
- カーシェアを利用する
これで十分生活できます(^o^)
しかも、コストは固定費ではなく「変動費」なので、使った分しか必要ありません。
しかし車を所有すれば、上記のコストは毎月、毎年絶対にかかる固定費ですからね。
このように、固定費を変動費化させるやり方を考えるのです!
3.保険
ムダな保険を見直す
保険を売っていない専門家に相談するのがベスト
Kindle本のご紹介(^^)
»»»難しいこと分からないので、保険のことやさしく教えてください!
※その他の固定費
携帯電話
教育費
ムダなサブスク
まとめ
- 固定費はできるだけ下げてリスクを減らす
- 会社と家計の固定費どちらも
- 定期的に固定費を見直す
動画・音声