決算書の現預金残高を気にしよう!
こんにちは。税理士の山下久幸です(^o^)
今回は、「決算書の現預金残高を多くする」を学びましょう!
現預金残高とは?
現預金=お金ですよね(^^)
決算書では、貸借対照表の「左上」の場所にあります(笑)

この残高が多ければ多いほど良いのです!
なぜ大事なのか?
決算書とは、経営者の1年間の経営成績ですから、成績表みたいなもんです(^^)
その成績表の評価が高いのが、この現預金残高なのです。
そして、スピリチュアルな話になりますが、「お金を持っている会社にしか、お金は寄って来ない」というのを覚えておいてください(^^)
これだとスピリチュアルすぎるので、以下の数字で解説します。
【事例】
A社
現預金 10万円B社
現預金 3,000万円
【質問】
あなたが銀行員、もしくは投資家であれば、どちらの会社にお金を貸す、もしくは出資したいですか?!
いろんな会社があり、状況も様々ですので答えはありません。
しかし、僕がお金を貸す、出資する立場であれば、B社の方かなー(^^)
理由は、やはりお金を持っていないと、いつ会社が潰れるか分かりませんからです。
また、現実的に、お金が無いと何もできませんからね・・・。
だから、徹底的にお金の残高を増やすことにこだわった方が良いのです!
決算月は大丈夫?!
ここであたなの会社の決算月はいつになっていますか?
「現預金が多い月」が決算月になっていますか?!
できれば、その方が決算書の見た目が良くなるのです!!
以下の事例で解説しましょう。
【事例】3月決算の会社
3月末現預金残高 100万円8月末現預金 3,000万円
例えば、この会社のビジネスが8月が繁忙期で、現預金が多いとしたら、アドバイスとしては、「8月決算に変更する」ことも一考です(^^)
そうすると、これまでの決算書の残高は毎年100万円前後だったのが、8月決算に変更するだけで、決算書の現預金残高が3,000万円になるのです!!
極点な例かもしれませんが、銀行や外部への見せ方としては、高評価ですよ(^^)
これをやるだけで、融資してもらえる金額が変わるのであれば、やらない手はありませんよね!
どらくらいが目安か?
現預金残高の目安は、あるに越したことはありません!
当たり前だっつーの(笑)
それだとイメージがわきづらいので、ひとつ目標を教えましょう(^^)
- 基準となる目標は?!
現預金>借入金
つまり、借入金の残高以上に、現預金残高があることです。
これを、「実質無借金経営」といいます。
例えば、借入金が3,000万円あっても、現預金で3,500万円あれば、問題ないってことです!
返済しようと思えば、いつでも返済できますからね。
これで、「いつでも会社をやめれる」ということです(^o^)
ビジネスをいつでも「手仕舞いできる」という感覚は非常に大事なので、覚えておいてください!
オススメの中小企業の戦略
ただ、中小企業は現実お金がありません・・・。
そのため戦略としては「銀行融資」を積極的に活用することをオススメします!
理由を、以下の事例でご確認ください。
<事例>
・A社
現預金 100万円
借入金 0万円・B社
現預金 5,100万円
借入金 5,000万円
あなたは、どちらの会社を経営したいですか?!
答えはないんですが、僕だったらB社ですかねー。
理由は、A社の場合、万が一翌月に売上のお金が入って来なければ、何も支払うことができませんよね。
2020年の新型コロナウイルスで、経済が止まりました。
このようなことがあれば、万が一翌月の売上が無いってことを、あなたは経験したはずです。
そのため、経営のリスクを減らすためには、B社のポジションのように、銀行から借り入れをして、現預金をたくさん持っておく方が安全なのです!
中小企業は、会社の成長も必要ですが、「会社を潰さないこと」が優先順位が一番ですからね(^^)
銀行の特性
もうひとつ借り入れをする理由を解説します。
銀行の特性を理解しておきましょう。
特性とは、銀行はどこか別の銀行が貸していれば、「じゃー、自分たちも貸そう!」と思う生き物なのです(笑)
つまり、横並びで考える特性があります。
投資家も同じ考えですよね。
例えば、知り合いの投資家が、あるところに投資していて、すげー儲けていたら、自分だって投資したいと思いますよね?!
つまり、「お金があるところに、お金が寄ってくる」のです!
ここで冒頭のスピリチュアルを証明しました(^^)
変なところから借り入れはダメですが、銀行からしっかり借りて、お金を多く持っておけば、次の銀行融資ができる可能性は高くなるのです。
山下くんの対策
その他、僕のイヤラしい対策をご紹介します(^^)
- 支払いを遅くする
- 借入をする
- 個人からお金を貸す
- 節税をしない
ここの話は長くなるので別の記事に譲りますが、決算月の現預金残高を増やす意識を高くして、対策をやりましょう!
投資家の目線
ここで余談ですが、株主(投資家)の視点だと、現預金はありすぎてもダメなんです。
理由は、投資家から言わせると、現預金がたくさんあるなら。次の「投資」をするか、株主に「配当」しろ!となるからです。
自分が株主だったらそう思いますよね(^^)
ただ中小企業のほとんどは、「株主=社長」なので、関係ありませんけどね。
まとめ
- 決算書の現預金残高を気にする
- 目標は、現預金>借入金
- 決算期の現預金が多くなる対策をする
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