日本政策金融公庫とはどんなとこですか?!
こんにちは。税理士の山下久幸です(^o^)
今回は「日本政策金融公庫」について学びましょう!
日本政策金融公庫とは?
ザックリ言うと、「国の銀行」みたいなものです(^o^)
昔は「国民生活金融公庫」という名前で、略して「国金(コッキン)」と呼んでいました。
今は、公庫とか呼ぶんですかね。
ここで、公庫さんを理解する上で2つの言葉をご紹介します(^o^)
政策金融(補完金融)
日本政策金融公庫は、国の政策として民間の金融機関(銀行)を補う役割にあります。
そのため、民間の銀行では貸しづらいい会社に貸すことも多くあります。
現場としてはありがたいですよね(^o^)
これも税金ですけどね。
民業圧迫
民業圧迫とは、民間の銀行の仕事(貸付)をとってはダメということです。
だから、銀行と競争、競合する事はありません。
同じ仲間のイメージが強いですかね(^o^)
ちなみに、民間の銀行から日本政策金融公庫への借換えもNGとなります。
オススメ融資
ここで、日本政策金融公庫のおすすめ融資をいくつかご紹介します。
新創業融資
起業のときに使える融資制度です。
ポイントは2つ
- 自己資金10分1以上
- 同業に継続6年以上勤務
◆自己資金要件
自己資金とは、自分が事業に使えるお金のことです。
この要件の割合は、
自己資金
──────
総投資額
この計算式で求めます。
例えば、起業してビジネスを始めるのに1,000万円必要だとしましょう。
自己資金 100万円
───────────── >10%
総投資額 1,000万円
つまり、100万円以上の自己資金が必要だといういことです。
◆同業要件
同業とは、飲食業や美容室など、同じ仕事を6年以上続けていることが要件になります。
絶対ではありませんが、まだ初めて2年程度の人と、6年の人では経験値は違いますからね(^o^)
また、これまで全くやったことがないことを、借り入れしてスタートするバカチンもダメだということです(笑)
詳しくはこちらをご確認ください。
»»»新創業融資制度の「自己資金の要件を満たすものとする要件」
マル経融資(小規模事業者経営改善資金)
マル経融資とは、公庫の中でもイチオシの融資制度です!
理由は、代表者の保証人と担保不要が不要で、金利も安いからです!!
代表者保証のことは、以下で解説しますね。
あと、担保も不要で、他の融資よりも金利が安いので、小さな会社であればぜひ使って欲しい融資となります!
ただし、ひとつだけ要件があります。
それは、商工会議所の推薦が必要ということです。

この融資は、商工会議所経由で申し込むため、まずは商工会議所への入会が必要になります。
※場所によっては、入会しなくても良いこともあります。
そして、その商工会議所からの「お墨付き」がもらえなければ、この融資を申し込むことさえもできません。
詳しくは以下の動画をご参考ください!
担当者に相談
時期によって、最近の傾向、コロナ融資、経済対策などで、新しい融資ができます。
すべてを追うことはできませんので、ぜひ公庫の担当者に色々話を聞きましょう(^o^)
僕自身も、担当者と定期的に話をして、情報を集めていますよ!
審査の基準
ここ結構重要です(*^^*)
日本政策金融公庫の融資の審査基準で大きいのが、この2つです。
それが、「経験」と「自己資金」!!
経験とは、新創業融資の要件話したように、「6年の業務経験、自己資金も10分の1以上」が必要とありましたよね。
これを一言でまとめると、「準備」ということです(*^^*)
何でもそうですが、起業は一朝一夕でできることではないため、時間をかけて準備をしているかが審査で大事なのです!
なんか当たり前過ぎることを書いているので笑ってしまいますが(笑)
書類の準備
銀行の融資は、「お土産」が大事なのです。
お土産と言っても、手土産や、袖の下ではありませんよ(笑)
では、お土産とは何でしょうか?!
それは、「数字の書類」です!!
事業計画、経営計画とか大それたものでなくても、公庫の簡単な書式で作るのが良いでしょう。
»»»こちらでダウンロードできます
この中でも、創業計画書、もしくは企業概要書は最低限書きましょう。
面接で言う、履歴書みたいなもんですからね(*^^*)
あと、他の銀行でも使い回しできるので、書いておいても損はないでしょう!
代表者保証を外す
法人でお金を借りる場合は、社長の個人が借入の保証人になるのが、日本では一般的です。
これもふざけた話ですが、会社で借りた借入なのに、なぜ個人保証人の必要なのか文句を言いたいのですが、仕方ありません。
ただし要件を満たせば、保証人を外すことができるので、ここは積極的に交渉しましょう(*^^*)
公庫での借入の場合は「経営者保証免除特例制度」というものがあります。
»»»経営者保証免除特例制度
ただこれを使うと、金利が+0.2%となります。
金利0.2%プラスとは、1,000万円借りても1年で2万円で(笑)
安いもんですよ!!
これで、保証人を外せるんですから。
昔からよく言われていますよね(*^^*)
「借入の保証人にはなるな」と。
ただし保証人を外すにしても、どこの会社もできるわけではありません。
できるのは、「財布を分けている」といることです。
会社のお金、個人のお金をキチンと分けていないと、プライベートな支出が多そうな会社では、保証人は外してもらえません。
また、赤字が続いていたり、債務超過でないような、ある程度財務内容良いことが必要です。
融資戦略
ここからは、中小企業の融資戦略を軽くご紹介します。
まずは、「日本政策金融公庫&保証協会融資」のダブルで借りることです。
どちらかではなく、「どちらも」ということです!
理由は、会社にお金があって困ることはないからです(*^^*)
あと公庫であれば、「マル経融資、または経営者保証免除」は、対象となれば交渉しましょう。
こうすれば、かなり財務体質の良い会社になりますよ。
まとめ
- 日本政策金融公庫は、起業や小規模の融資はオススメ
- マル経融資、または代表者保証は必須!
- 民間の銀行+日本政策金融公庫のダブルで借りる
動画・音声